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事故車

事故車はどのくらい査定に響く?高く売るには?

2018年11月1日

自動車事故、どんなに気をつけて運転していても現代の交通社会の中では自動車で事故を起こしてしまうことがあります。
また、自らの不注意でガレージ内や電柱などに車をぶつけたりこすったりしてしまうなど、ちょっとした外装の修理などは良くあることです。
中古車における事故車、正確には修復歴車輌とはどういった車で、事故歴のない車との大きな違いはどこにあるのでしょう?

査定額に影響するのは「事故車」ではなく「修復歴車」

現在、ネットで中古車総合サイトを検索すると、選択肢に「修復歴無し・有り」の項目を見つけることが出来ます。
あまり車に詳しくない方は、この修復歴有りを「事故車」と捉えている事が多いです。

全く間違いではないのですが、自動車販売会社や自動車査定協会が言うところの「修復歴有り」の車輌では少々定義が異なります。
例えば前述のように自らの不注意で電柱に車のフェンダーをぶつけてしまい、フェンダーを交換することになった場合はどうでしょう。
おそらく皆さんは「フェンダーを交換したから事故車だよね」とお考えでしょうが、実際のところ殆どの場合、フェンダーだけの交換は修復歴有りとはなりません。

同様に、バンパーを塀に擦ってしまったため、バンパーを交換した。
実はこれも修復歴車にはならないことの方が多いのです。

事故車=修復歴車の定義は、「自動車を構成する構造材であるフレームないしモノコック部分に修正を施した略歴がある車輌」となります。
要するに外したり曲がったりすると、車輌の正常な走行に影響がある部位を交換や修正した場合のみが修復歴有りとなるのです。

バンパーの場合は、バンパーを取り付けてある内部に「メンバー」という自動車の構造材が入っていますので、実は取り外してしまっても走行には差し支えがありません。
このメンバーが曲がってしまい、修正を施した場合は修復歴車となり、所謂事故車と呼ばれることになります。
フェンダーも同様です。表面のパネルを外してしまっても、その中はインナーフェンダーと呼ばれる二重構造になっており、インナーフェンダーが無傷であれば全体的な強度には殆ど影響がないのです。ですから、フェンダー交換は業者間・査定協会の取り決めでは事故車の扱いとはならないのです。
もっと極端な例も書いてみます。これは車種によって若干違うこともありますがドアの交換も殆どの車種では修復歴となりません。
荒っぽい修理業者は、ドアミラーが損傷したときにドアごと交換してしまうことがあります。ドアの交換は数本のネジを脱着し、パワーウィンドウなどの電送ケーブルのコネクタを差し替えるだけで済みますから作業時間は15分程度ですが、ドアミラーの交換は内装を順番に外す必要があり、作業時間が結構かかってしまいます。
修理部品の価格も、中古部品であればドア1枚の価格はドアミラーの価格とあまり違いがないことが多いのです。部品業者もミラーの脱着にかかる手間と時間を考えると、同じ価格でも良いと判断するのでしょうね。
話が逸れてしまいました。
意外なのはフロントガラスの脱着歴です。これは「修復歴有り」になります。実はフロントガラスは車にとって重要な構造材の扱いです。フロントガラスに大きなヒビが入った場合以外は、出来る限り交換ではなくガラス専用の充填剤で補修する事が多いのにはこんな理由があります。

修復歴車はどのくらい査定に響く?

ご存じの通り修復歴有りの車輌は査定を大きく下げてしまいます。
価格差は車種によって大きな差が生じるので具体的には述べにくいのですが、事故の程度、車輌の修復方法がどのレベルでなされているかによって全く変わってきます。

例えば修復歴有りと言っても、コアサポートというラジエター上部を支える部位が追突などで修正や交換された場合や、オカマを掘られてリアトランク部分に小さなしわが寄ってしまった物を修正した場合。ここだけの修であれば「軽い事故」の扱いとなります。
軽い修復歴の車が人気車種且つ人気色であった場合は、修復歴無しの同じ車との査定価格には極端な差がないなどと言うこともままあるのです。
それとは逆に大きく査定価格を落とすのは、修復部位が車全体の構造に大きく影響を起こす箇所だったときとなります。具体的には、サスペンションやエンジンが取り付けられているフレーム部分です。
この大修復でも修復方法によってレベル差があり、査定額に大きな違いがあります。
どういうことかをご説明します。
現在の自動車板金業者が使用しているフレーム修正機は優秀で、キチンと時間をかけて調整すればミリ単位まで元通り、新車の時との差が無い図面通りの状態に戻すことが可能です。
このキチンと時間をかけてという所に差が出ます。業者間では修復レベルに「松・竹・梅」などとランクを付けて呼んでいる人もいます。
予算と時間をたっぷりかけてミリ単位までキチンと行う丁寧な修復は「松」、このレベルで修復されたミニバンは過走行車だった場合、修復歴がない過走行車よりも真っ直ぐ走る事さえあります。
反面、修復に予算や時間をかけない「梅」では修復精度だけではなく内外装の部品をケチっていたりしますので、外からの見た目は綺麗でも中身はボロボロな状態です。
勿論熟練したプロの査定士は松と梅を瞬時に見破り、梅と判断された修復歴車の査定は修理にかけた代金の差額以上どころかさらにマイナス評価をもって見積もられます。
極端な例ではなく、修復歴無しの車と「梅」での修理がなされた事故車では、査定額に倍以上の違いがあることも珍しくはありません。

修復歴車を高く売るには?

さて、プロの査定士にとっては、前述したフェンダーの交換略歴を見つけるなどは凄く簡単なことです。
マイナス評価は当然ですが、こちらを素人と思って「あ~、フェンダー交換しているから事故車ですね」などと査定額を安くしようとする買取店員がいたという話をよく聞きます。
このような修復や外装パーツの交換がなされた車を買取店に持ち込む場合は、前述した事故車の定義を理解することが必要です。
その上で、キチンと自己申告をして「フェンダー交換でインナーには問題がありませんから修復歴無しでの見積もりをお願いします」などと伝えましょう。
フェンダー交換の様な修理ではなく、事故修復歴の有る車を持ち込む場合、出来ればどういった事故でここを修理していますと申告すべきです。熟練のプロにはどうせバレてしまいます。
黙って査定士さんに見せるよりも、正直に持ち込んだ車の状態を伝えていただける方が、次のユーザーさんにとってプラスとなりますから、査定士さんだってちょっとした上乗せくらいはしてくれるはずです。

現在中古車販売店では、中古車情報雑誌や中古車情報WEBへの掲載、店頭に並べる際の値段・詳細表には「修復歴の有無」を記載することが義務づけられています。
これを怠ると、自社の在庫情報を掲載をして貰えなくなります。
当然ですが、その買取や仕入れを担当するプロの査定士は修復歴の有無を見破るチェックポイントをしっかり抑えており、どんなに綺麗に修復されていても見破るのはお手の物です。
それとは全く逆のケースで、まれに存在する修復歴の有無を判断出来ない中古車店の店員にありがちな話もします。
事故車を修復歴無しの相場で買い取ってしまうことを恐れるあまり全てを「修復歴有り」の相場価格で値付けし、どんな人気車で状態が良い車でも安値を指すのです。
このような店員に当たってしまうと悲劇ですから、査定は複数の買取店への見積もりを行うのが基本です。

最近ではウェブで一括見積もりをしているサイトが多く見られます。
有り難いことにウェブ見積もりでも事故の修復歴と修復箇所を申告することが可能な買取店や、年式・車種の人気・不人気、色による販売価格の差を考慮出来る買取店が増えてきたそうです。
一括見積もりの価格を参考にして、実際に何軒かの買取店に持ち込むのが良い方法だと思います。お試しあれ。

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