リセール時に有利になる値落ち率が低い車なら知りたいけど、わざわざ値落ち率が激しい車なんて知っておく必要はない、なんて思っていませんでしょうか。
しかし、乗り潰すつもりで中古購入するのであれば、値落ち率の激しい車は、そのままお買い得な「狙い目中古車」となるため、知っておくと初心者用や乗り潰し用に車を選ぶ際、案外役立つものです。
そこで今回は、値落ち率が激しくなってくると思われる車種について、ランキング形式で一挙に紹介いたします。
なお、ランキングには現在販売が終了している車種も交じっており、今後のブランド展開によっては値落ち率が変化することを、初めにお断りしておきます。
第1位…マーチ
新車価格比:3年落ちで約42%
一般的に、値落ち率が高めとなるコンパクトカーや軽自動車の中でも、最も激しく値崩れする車が、コンパクトハッチバックの代表格である、日産マーチです。
2010年に登場した現行モデルもはや8年を経過し、デザイン的に古めかしさが目立ってきたことや、長期販売に伴い中古車市場での出物が多く、在庫がだぶつきであるにもかかわらず、パッケージ的に購入層が女性になってくるため、買取相場が安めになってきます
第2位…バモス
新車価格比:3年落ちで約44%
軽自動車のうち、最も値落ち率が高くなっているのが、同社のN-BOXに完全に主役の座を奪われ存在価値が減り、2018年5月にその役目を終えた、ホンダバモスです。
とはいえ、軽らしからぬ広い車内空間と、RV志向の強い独特のオプション装備が人気を博し、3度のマイナーチェンジを受け、走行性能や燃費性能においても、改良に改良を重ねられた車種なので、、他の軽自動車に勝るとも劣らない名車です。
第3位…サンバー
新車価格比:3年落ちで約45%
この車に関しては、中古出物の数うんぬんより、主な使用用途とが「業務用」なため、とにかく過酷な条件下で使用され続けた車体や、走行距離が長い車体が多いのが、値落ち率を高めている最大の理由です。
反対に、軽い農作業での荷物運搬や、買い物の足代わりなどのために、それほど長い距離を走行していなかったり、傷やヘコミなどのダメージが少ない車体は、貴重であると判断され、案外高い査定がつくこともあります。
第4位…フィット
新車価格比:3年落ちで約47%
ホンダ復活の立役者であるフィットにについても、中古車市場での出物の多さから少々値下がり率が大きめになっていますが、こちらの場合はマーチと異なり、購入層が非常に広いため、今回この順位となっています。
ちょっとブレイクタイム
ここからは、値落ち率を調査する年式が古くなってくるため、一概に上位4車種と比較することは難しいですが、上位車種が5年落ち・10年落ちになったら、もっと値落ち率が激しいであろう、という角度でランキングしています。
同率5位…イスト&パッソ
新車価格比:5年落ちで約40%
今売れに売れているコンパクトHVのアクアや、2017年のマイナーチェンジでHVモデルが追加設定され、利用価値がアップした3代目ヴィッツの存在を考慮すると、仲良く5位に入ったこの2車種の立ち位置は、正直いってハッキリしません。
とはいえ、コンパクトな車体ながら大人4人乗っても狭さを感じませんし、トヨタ車らしく長寿命なので、乗り潰しい向けの車としては、どちらも十二分におすすめできます。
第7位…ekワゴン
新車価格比:5年落ちで約42%
立て続けに発覚した不祥事を受け、三菱ブランドは失墜に極みに達し、パジェロやアウトランダーのように海外ニーズがない軽自動車のekワゴンに、そのしわ寄せが一気に来た格好になっています。
とはいえ元々乗りやすく、サイズ感も価格帯も手ごろな車種なので、セカンドカーとして便利使いにするならお手頃の車です。
第8位…ザッツ
新車価格比:12年落ちで約18%
同社のバモス同様、N-BOXの大ヒットで居場所がなくなり、2017年にその歴史の幕を閉じたザッツも、値引き率が大きく安い中古車を見つけやすい車種です。
ただし、最も新しいものでも12年落ち程度になるうえ、基本的に交換不要のタイミングチェーンではなくベルト方式なので、交換済み中古車であるか購入前に必ず確認しましょう。
第9位…エルグランド
新車価格比:10年落ちで約38%
エルグランド伝統のFRを捨てFFとなり、低床化によって車内空間が広がり乗り心地もアップした、現行3代目(2010年~)以前のエルグランドは、残念ながら中古車市場でのニーズが弱まり、値引き率が激しくなっています。
最大のネックは、ライバルミニバンに存在する3L以下のエンジンが無いことで、特に2代目発売の翌日に登場したトヨタ・アルファードには、大きく水を開けられる結果となりました。
第10位…レクサスIS
新車価格比:10年落ちで約39%
現行である2013年登場の3代目モデルは、まだ高めのリセールバリューを維持していますが、先代2代目モデルの10年落ちになれば、グンと値引き率が高くなり、お手頃価格できれいなレクサスISに乗ることも可能です。
例えやすく手に入っても、「レクサス」という国内最高峰のハイブランドには違いないため、車としての品質は一級品、頑張って掘り出し物を探してみるのもいいかもしれません。
まとめ
今回ランクインした車種には、一世を風靡し売れに売れた人気車が多く、結果的に中古車市場で在位子がだぶつき、値下げ率が激しくなっているだけで、決して車として劣っているから安いという訳ではありません。
特に、現行モデルもいまだ売れ続けているトヨタのマーチや、ホンダのフィット辺りは、「え?こんなに安いの?」という販売価格で、状態の良い中古車が良く売りに出されているので、手ごろなコンパクトカー狙いなら、このあたりを攻めてみると良いでしょう。