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ミラーレス車とは?メリット・デメリットは?故障したらどうなる?

最近になり登場した自動車のミラーレスについて考察をしていきたいと思います。
ミラーレス?最初に思い浮かぶのは、流行の一眼レフカメラです。小型軽量・故障が少ないとメリットが多い反面、タイムラグ・ファインダーの解像度がデメリットで、高級機には使われることが無いモデルです
対して車のミラーレスはどうなのか?同様に鏡の代わりにカメラ・モニターを使用した後写鏡を指します。
ミラーレス車の法的な成り立ち・メリット・デメリットを含めてお話しします。

フェンダーミラーからミラーレス化までの経緯

日本における自動車のバックミラー・サイドミラーには、かなり細かく道路運送車両の保安基準が定められています。

例えば昭和58年以前、現在主流になっているドアミラー(フロントドアガラス先端に着けられたミラー)が認められておらず、国内を走る乗用車は一部の輸入車を除き全てがフェンダーミラーでした。
フェンダーミラー?と思われた方、セダンタイプのタクシーが着けているミラーを思い浮かべて下さい。
フロントフードの左右真ん中あたり、フェンダー上に装着されたサイドミラーのことです。
輸入車・輸出車共にドアミラーにすることが前提でデザインされた車でさえ、フェンダーにミラーを装着していたのです。かなりちぐはぐな見た目となってしまっている車種もありました。
このドアミラーが認可されなかった理由ですが、
1.自動車のボディ幅より飛び出しているため、狭い道路で歩行者にぶつかる危険度の高さ。
2.運転中にミラーを確認する際、特に左側は大きく視線を外す・首をひねるなどの必要がある。
3.フェンダーミラーと比較して死角が多い。
という主に安全上の理由によって法が定められていましたが、国際基準に合わせる法改正でドアミラーの使用が可能となりました。

これには輸出入車でコストを下げるという大きなメリットが背景にあったのでしょう。
国際的な基準に合わせる必要があったわけです。

その後はミラーの大きさに関する法改正はあったものの、大きな変革は無かったのですが、ここ何年かのうちに、トラックやナビゲーション一体型の後方確認にはバックカメラとしてモニターと連動された機能が一般に普及してきました。

さらに、2015年頃から海外でバックミラー(後写鏡)に関する国際基準が、カメラモニタリングシステムの使用を可能へと改正されはじめたのです。
そこでドラミラーの時と同じく、国際基準準拠で2016年に日本国内も道路運送車両の保安基準が改正されました。

法改正によるミラーレス車=スマート・ミラー認可に至る前後、ドアミラーのときと同様にまずデメリットが取りざたされました。

1.カメラ撮影から映像が映し出されるまでのタイムラグ。
2.コストが高い。
3.夜間走行時の見辛さはカメラ・モニターの性能に左右される。
4.天候による表示の乱れの危険性。
5.故障・不具合時のリスク。
6.モニターによる距離感覚に違和を覚える。

1のタイムラグ、2のコストに関してや、3の夜間の見辛さについては、装着車輌が増えることにより、技術的な事やコストに関しての問題が徐々に小さくなってしまうはずです。
レクサスに装着されたスマート・ミラーでのタイムラグは資料を見る限り、気にならないとは言いませんがほぼ納得がいく範囲になっています。
ここ数年でドライブモニターが普及したこともあり、カメラやモニター技術も以前とは比較にならないほど大きく変わりました。
3・4の方も以前の物と比較して違和感が少なくなっていると思います。

ミラーレスのデメリット

ミラーレスで1番の問題となるのは、故障・不具合時のリスクです。
鏡を使用した従来のバックミラー・サイドミラーでは、物理的な不具合、要するに鏡が割れたりミラーの筐体が破損したりしなければ後方の確認が可能でした。
ミラーレスの場合は、物理的な不具合にプラスして電気的な不具合があった場合にも後方の確認が出来なくなるリスクがあります。
エレクトロ関連の部品の対振動・経年変化による部品の劣化などは、昔と比べほぼ見られなくなりましたが、それでも電子機器には故障の心配が付きまとうのです。

さらに気になるのは、モニターによる表示が、特に距離感覚に違和を覚えることです。
レンズを通した視野角は人が自然に目を通してみたモノとはどうしても差異が発生します。鏡の場合でもそれは発生するのですが、鏡面を湾曲させることで最小限に抑えています。
また、ドライバーは鏡と自分の距離を把握し、無意識に脳が補正を行う事で自然と違和感を少なくしているのです。
その上、頭の角度を変えてのぞき込んだりすることで、見える範囲を変えることが出来ます。ミラーレスで同じ補正をするには、操作によってカメラ角を変える手間が発生します。
ただし実際には、モニターで見ることにすぐに慣れてしまうでしょう。

ミラーレスにするメリット

さて、これらのデメリットが分かっていながらも、ミラーレスにするメリットは何だと思いますか。
まず考えられるのは、エクステリアデザインの自由度が上がることです。
鏡の面積に規定がありましたから、大きさをある程度確保すると大きなボディパーツとなります。これをデザインと一体化させる作業は、デザイナーにとってかなり負担のかかる作業でした。
カメラの小型化によってデザイン上の制約はかなり減ることとなり、端的に言えば、今まで出来なかったデザインが可能になると言えます。
それにより空力的にも優れたデザインが可能なのです。

また、物理的な破損についてですが、カメラの小型化により表面積が小さくなったことから破損のリスクは減ると思われます。ミラーレス車に使用される小型カメラは、大きな突起物となるドアミラーよりもぶつける心配は少ないはずです。
視野を確保出来、ぶつける心配が少ない箇所に設置すること。これでさらに破損は減ります。

安全面でのメリットは他にもあります。
例えばレンズの視野角・複数カメラの設置などにより、従来方式では出来なかった広い後方視界の確保が可能、自動車の死角が減ることになるのです。
ドライブレコーダーなど記録媒体との連携も簡単に行う事が出来ますから、これも大きなメリットとなります。

こうしたことから、スポーツカーなど車高の低い自動車、大型車など元々死角が多い車ではデメリットよりもメリットの方が大きくなるはずです。特にスポーツカーではデザインを大きくスポイルする大型パーツであるドアミラーを、小さくスタイリッシュにすることが出来るのもプラスαとなります。

まとめ

やはり最終的に問題となるのは、機械としての故障時です。
電気的な故障が発生した場合、修理又は交換以外には復旧方法はありません。
実際は鏡を使用した従来の後写鏡でも、物理的に割れてしまった場合は同じでした。
故障のリスクについては、自動車メーカーが自信を持って販売している以上、それを信じるほかは無いと言えます。

メリットとデメリットのバランスは、メリットの方が少し勝っている感じでしょうか。
使い勝手については一長一短有るものの、慣れてしまえばあまり苦になるとは思えません。
結局のところ、大きな問題は価格となります。
大衆車に搭載するにはやや高価なため、今のところは海外も含め採用予定は見られない様子です。
しかし、技術の進歩は普及率が高まるほど早いと言われています。
今後大衆車への採用が多くなれば、現段階でミラーレス車の抱える問題点は少なくなっていくでしょう。

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