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メーター改ざん車

メーター改ざん車は今も健在!見分け方や注意点を車屋が解説!

2018年11月3日

メーター改ざん車

中古車を買うときにユーザーの皆さんが注目する点はいくつかあります。

車種・年式・車検残の有無・事故の有無、そして走行距離です。

中古車の程度については、見た目からはすぐに判断するのはなかなか出来ません。
一般的には走行距離を見ることで、過去のユーザーがしてきた使い方を判断する材料とします。

ところで、そのメーターに記された走行距離は本当に正しいですか?

こちらの記事では、実際に中古車販売をしているプロの目から、メーターの改ざん車についてのお話しを致します。

メーター改ざん車とは

自動車のメーターには、スピード・タコメーター・燃料計の他に、

トリップメーターと言われるユーザーが数値を0に戻すことが出来る距離積算計と、
オドメーターと言われる新車出荷時からのリセットが出来ない総走行距離を積算するメーターの2つがついています。

そのオドメーターが記す数字が「走行距離」というものですが、
このオドメーターに細工をして、走行距離を本来の値より少ない数字にすることを「メーター改ざん」と呼びます。

メーター改ざん車を無くす対策はとられてきた

ある程度古い車でのオドメーターの改ざん作業は、ちょっとした技術があれば簡単に出来ました。

メーターパネルを外して、距離計の部分をほんの少し分解。
あとはダイヤルのような部分をちょちょいとイジるだけ。

過走行車が走行距離の少ない車に早変わりし、安値で仕入れた車が高く売れるのです。
こんな悪いことをする業者が後を絶ちませんでした。

業界ではこのメーター改ざんという悪習を無くすため、さまざまな改善を行ってきました。
例えば現在では、自動車検査証(車検証)に前回車検時の走行距離を書き記す項目があり、オドメーターの距離と比較することが出来ます。
前回車検時よりも走行距離が減っていた場合、積算計の数字を改ざんした、もしくはメーターを交換した略歴があることが分かります。

また、「走行管理システム」という業者間での走行距離チェックシステムがあります。
業者間での中古車売買の際に利用されるオートオークションでは、過去に取り扱った車輌において、ディーラー等では点検時、オークションでは出品時における走行距離が記録されています。

車検証記載の走行距離だけではなく、走行管理システムの距離と照らし合わせることでメーター改ざんがあった場合はすぐに分かる方式です。
中古車販売店の店頭や中古車総合情報誌・web上で「走行管理システム調査済み」などと記されている車輌は、このシステムによる走行距離のチェック済みという意味を表します。

新車販売ディーラーへ点検や整備に持ち込むと、同メーカーの系列店へ以前持ち込んだ際の記録が残っており、これは全国でリンクされている事が多いので、記録を調べることが出来ます。

走行管理システムは一般の方でも有料で利用が可能ですから、走行距離が疑わしい場合は日本自動車査定協会のウェブサイトから依頼することが出来ます。

また、ディーラーへ点検に持って行った際に、個人情報を含まない点検整備記録の閲覧は出来ることが多いです。

しかし、メーター改ざんの対策にも限界があります…

例えば、車検証に前回検査時の走行距離が1万キロと示されていたとします。
その後に同じオーナーが2年間に過走行して、オドメーターが10万キロを越えてしまいました。

そこでこっそりメーターを改ざんして3万キロに戻したとします。

この車が中古車として売買される事になれば、次の車検証には「前回車検時1万キロ」「今回車検時3万キロ」と記されて、2年間で2万キロの走行は決して不自然ではありません。

改ざん方法は限られてきます。
現在販売されている殆どの車で、オドメーターはデジタル表示とされています。
これはECU(車を制御するコンピュータ)がリセットされても、距離だけは元のまま記録される様になっていますから、メーターが壊れでもしない限り距離を減らすことは出来ません。

そこで概ね2つの方法でメーターを改ざんします。

1. メーターパネルそのものを走行距離の少ない中古パーツと交換する。
2. 過走行となることが分かっているなら、ある程度の距離を走ったところで新品のメーターパネルと交換する。
走行管理システムは、過去に中古車として業者間を流通したことがなければ記録が残っていません。

要するに、ワンオーナー車が2人目のユーザーの手に渡る前に改ざんがあれば発見出来ないのです。

それに点検や整備がディーラー以外で行われていた場合は、記録を調べても分かりません。

実は今も全くメーター改ざん車が無いと言い切ることは出来ないのが現状です。

メーター改ざん車の見分け方

車を購入する際に出来る、メーター改ざん車の見分け方を解説します。
一般人が出来る見分け方は3つあります。

  • 年式の割に走行距離が少ない車
  • シートのスレ・ブレーキペダルのゴム(特に右角)の減り方
  • ハンドルやシフトノブの汚れ

一つずつ解説します。

年式の割に走行距離が少ない

一般的に1年間の車の走行距離は、5000~1万kmと言われています。
この距離を大幅に下回る車は要注意です。
しかし、本当に走行が少なく程度の良い車も多くあるので、距離が少ないだけで疑うのはNG。

シートの擦れ・ブレーキペダルのゴムの減り方

過走行をするとどうしてもへたってきてしまう箇所が、走行距離の割に不自然ではないかをチェック。

ブレーキペダルのゴム(特に右角)は減りやすいです。

また、シートの擦れも分かりやすいです。
数万キロしか走っていないのに、シートが擦れて劣化していたら要注意です。

ハンドルやシフトノブの汚れ

これも過走行の場合は走行距離の割にスレや汚れが目立ちます。

他にプロがチェックするのはタイヤの製造年と走行距離・バッテリーの製造年の2つに辻褄が合っているか、足回りのゴムブッシュ、エンジンマウント、など多岐にわたりますが、一般的なユーザーさんにはこの辺りをチェックするのは難しいです。

メーター改ざん車を避ける為には

プロの中古車店買取担当はこの他にも独自のチェックポイントをいくつか知っています。
見つけられずに騙されて、仕入れてしまっては死活問題ですから。

その結果、メーター改ざんの疑いがある車輌は、ユーザーからの買取や業者間の取引でも安値で売買されることになります。

改ざん車を買ってしまわない1番の方法。

それは、改ざんが疑われる車輌を取引しない様な信頼できる中古車店で車を購入する事です。

疑わしい車輌を見抜けないようではプロとは言えません。
改ざんが分かっていてもユーザーには黙っている。

そんな業者を見破る方が、改ざんされた車輌を見つけるよりも簡単だと思います。

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